相談者:女性(30代)/無職
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:2,100,000円
相談時の相談者様の状況
看護師として勤務し、他スタッフに指示を出してまとめていく立場であった。認定看護資格に合格したが、人間関係のトラブルに見舞われるようになった。意見の合わない先輩との確執から指示を出される側のスタッフの間でも板挟みに遭い、自分が不要な人間だと思うようになった。資格が取れ、今までの努力は何だったのかと、喪失感を感じた。自分の中の心が完全に折れたと感じた。心療科を受診すると「うつ病」と診断され、薬物療法が始まった。坂道を転がるように生活にも影響が出た。食事、服装、家事、全ての日常生活が不規則となった。常に不安感、焦燥感、憂鬱感、希死念慮に駆られる日々を過ごした。過食、拒食の繰り返し、家族に当り散らす、部屋はゴミ屋敷状態になっても整理整頓出来ない、着替えることが出来ない、通販で不要な物を購入する、人に会いたくない、すべてに関して無関心となった。自宅療養で休職していたが、職場復帰の目途が立たず退職となった。不安状態に陥ると何をするか分からないので、常に見守りが必要である。薬に依存する生活で、希死念慮が生じた日は無理やり不安感な気持ちを忘れようと大量服用してしまい、一人では生活できない状態である。自分自身の身の回りのことが出来ず、自分自身に価値がないと考え、不眠、判断力の低下、全身倦怠、意欲の低下が持続している。日々、自己嫌悪と希死念慮を繰り返す日々である。
相談から請求までのサポート
相談者と面談の予定を入れていても、必ずと言っていいくらい前日になると、キャンセルの連絡が入った。これでは申請を進めることが困難なため、主治医に事情を話し、通院時に病院のカウンセリング室で面談を行った。その際には主治医も同席して頂き、聞き取りをすることが出来た。このような繰り返しで書類を整え申請した。
結果
障害厚生年金2級が決定し、東様は年間で約120万円を受け取ることにより、更には障害認定日からの遡及分でおよそ90万円もの年金を遡及受給できました。
申請にもっとも大切な相談者の状況を聞き取るといったことが不可能な場合でも、主治医の協力の元、可能にするのは専門家ならではのサポートです。