相談者:男性(60代)
傷病名:急性大動脈解離、慢性大動脈解離
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
支給月から更新月までの総支給額:約3,000,000円
相談時の相談者様の状況
出張先で早朝、急に息苦しさ・激しい胸痛に襲われ、救急車を要請、搬送。検査の結果、「急性大動脈解離Stanford A」だとわかり緊急手術が必要な状態であった。10時間以上かけて上行大動脈人工血管置換手術を行われた。検査で肺に水が溜まっていることが確認され、利尿剤を服薬するも改善されず、注射も併用された。退院し自宅療養し、自宅近くの総合病院に転院。歩くのもままならなかったが、職場の理解を得て発症から2カ月半後に復職。検査で水が溜まっていることがわかり、2~3週間に1回、定期的に水を抜くために通院する必要があった。易疲労感があり、ひどい貧血状態だったため検査すると大動脈基部が徐々に拡大してきている状態がみられ、大動脈弁温存基部置換手術(自己弁温存、人工血管置換術、冠動脈再建)を行った。退院後、心臓リハビリで週1回通院し訓練を受けた。手術の痛みが残っており、急な動作ができない状態だったが、職場の理解があり術後1カ月で復職。しかし復職から1カ月経たずに瘤が大きくなっているのがわかり、緊急入院、「解離性大動脈瘤」と診断され、上行弓部大動脈人工血管置換とオープンステンドグラフト留置術が実施された。半月後退院。自宅療養しながら1カ月に1回リハビリのため通院し、術後2カ月で復職。体調不良で欠勤を繰り返しながら経過観察を行っていたが、熱が下がらなくなり、脱力状態、歩行困難となり病院を受診すると「重症敗血症」と診断され、即入院、人工血管が菌に感染していることがわかった。再度、上行弓部~下行大動脈人工血管置換術を行い、1カ月で退院。合併症や副作用で様々な弊害がでており、家族や職場に支援援助を受けながら生活しているが、長期入院の影響で給料が大幅に下がり、心身共につらい状態で相談にいらした。
相談から請求までのサポート
相談者様が御自身の病気をインターネットでお調べになったとき、御自身が障害年金受給に該当する可能性があることをお知りになり、当センターをお調べになり電話でやりとりの後、面談させていただきました。相談者様に、障害年金を受給できた後の老齢年金への流れのメリット(結果欄参照)をお伝えし、納得いただきました。また出張先の病院での診断書が必要だったため、こちらで病院とやりとりをし、相談者様の手を煩わせることなく申請を進めさせていただきました。
結果
障害厚生年金3級が決定し、年間約1,000,000円もの年金が支給されることになりました。また遡求分として約5,000,000円が一時金として支給されました。
人工血管を挿入置換すると置換したその日が障害認定日となり、また人工血管の挿入置換は3級該当となるため、翌月から3級の障害年金が受給できる可能性があります。
また生年月日に応じて、報酬比例部分(老齢厚生年金)のみ受給したのち、報酬比例部分(老齢厚生年金)+定額部分(老齢基礎年金)の受給となります。しかし障害者特例で報酬比例部分を受給できる年齢で一緒に定額部分も受給できるようになり、繰り上げ受給で年金額を減らすことなく早い段階で老齢年金を受給することが可能となります。
もうすぐ老齢年金が受給できるから少し待とう、老齢年金の繰り上げ申請をするべきかと悩まれる方がいらっしゃいますが、障害年金を受給するほうがメリットがある場合もあります。
その方に応じた最善の策を一緒に考えさせていただきます。初回は無料で面談を行っていますので、お一人で悩まずぜひご相談ください。