相談者:男性(60代)
傷病名:転移性脳腫瘍
決定した年金種類と等級:障害基礎年金1級
支給月から更新月までの総支給額:約3,000,000円
相談時の相談者様の状況
物を持っていると気づかないうちに落とし、左足の感覚がわからなくなった。A脳神経外科クリニックを受診、MRI検査の結果、「脳腫瘍」が見つかり、その場でB総合病院を受診するよう指示され紹介受診、精密検査の結果、脳の右側に4㎝大の腫瘍があり、取り除く必要があると告げられ、即日入院。入院中、肺腺癌が見つかり、ステージ4であることと抗がん剤治療の説明を受けた。脳腫瘍摘出術を実施、術後左半身の感覚がなくなった。放射線治療を開始、治療が終了し、呼吸器内科に院内転医した。抗がん剤治療も開始し、放射線治療や抗癌剤治療の副作用で全身の倦怠感、痺れ、高熱、脱毛、食欲不振に苦しんだ。治療に区切りがつき、退院。脳外科に3カ月に1回、呼吸器内科に1カ月に1回通院し経過観察を行った。障害認定日頃には左半身が動かなくなり、ふらつき立位保持できなくなった。急激に悪化し、入院、検査の結果、脳腫瘍が再び大きくなっていた。2回目の脳腫瘍摘出術を実施、術後は自力で起き上がることができなくなった。院内の移動はすべて車いすで行い、車いすへの移乗は全介助が必要であった。リハビリのため、C総合病院に転院、理学療法・作業療法・言語療法を行った。転院後も車いすで生活を送っており、車イスへの移乗にも全介助が必要である。可動域が狭くなっており、無理に動かすと痛みが生じるため、衣服の着脱にも介助が必要で、医療スタッフの支援援助を受けてなんとか生活している中、病院で面談を行った。
相談から請求までのサポート
ご家族から電話で問い合わせ、相談者様が入院中とのことで病院まで伺い面談させていただきました。相談者様とお会いし、癌を患っている方が障害年金申請で一般的に使用する「血液・造血器・その他の障害用」の診断書ではなく「肢体の障害用」の診断書で身体の動かしづらさを訴えていくことに決め、それまでの癌や転移性脳腫瘍での治療内容や経過等を詳しく記載いただきました。
障害認定日後3カ月の期間に急激に悪化されたため、悪化後の状態を障害認定日頃の状態として診断書を記載いただくため、書いていただきたい日時を詳細に設定し、認定日頃と現症日の状態の診断書2枚を依頼しました。病歴申立書では治療内容や経過と同時にどのように身体が動かしづらく、どのようなサポートが必要であったか詳細に申立てていきました。
結果
障害基礎年金1級の受給が決定し、年間約1,000,000円が支給されることになりました。また遡及分が認められ、約1,500,000円が一時金として支給されました。相談者様の症状や背景を聴かせていただき、より有利な形で申請を進めていくよう努めています。現在はコロナ禍であるため病院側から断られない限り病院まで出張面談可能です。電話でのやりとり、ご家族様のみからのお聴き取りも対応可能です。
初回は無料で面談を行っております。お一人で悩まず、ぜひご相談ください。