相談者:女性(30代)
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約2,000,000円
相談時の相談者様の状況
帝王切開で出生、早産で未熟児だった。出生直後、肺に異常が見つかり、入院となった。2年制の幼稚園に入園、他園児とは関わらず1人遊びが好きで、巧緻性が必要な作業が苦手だった。市立小学校(普通学級)に進学、学習面で遅れがあったものの、高学年になるに従い克服できた。体育や家庭科は苦手なままであった。集団行動が苦手で、仲間外れ等のイジメを受けた。市立中学校(普通学級)に進学、学習面は問題なかったものの、体育は苦手なままだった。高校(普通学級)に進学、友人は少なく出席日数はギリギリで家庭内が不和となりビクビクしながら過ごした。出生~高校まで発達等で指摘を受けたことはない。夜間大学に進学、自身が発達障害なのではないかと疑問を持つようになった。大学を卒業し、資格勉強をしながらアルバイトをして生活していた。家族が要介護状態となり、自分がなんとかしないといけないと抱え込んでしまい疲弊していき、気分の波が大きくなり不眠気味となった。A精神科クリニックを受診、「不眠、うつ病」と診断され治療を行ったが希死念慮が消えなかった。正社員として働きだしたがコミュニケーションの困難さや手先の不器用さ等で1年足らずで退職。結婚のため、終診、転居。B内科医院を受診し薬を処方してもらっていた。自身が発達障害であるのではという疑問が膨らみC精神科クリニックを受診、発達検査を受け「うつ病・ASD」と診断された。転居に伴い、A精神科クリニックを再受診、「うつ病・ASD」と診断され治療を続けた。A精神科クリニックが遠方のため、D精神科クリニックを紹介してもらい、受診、「うつ病・ASD」と診断され治療を継続。長女を出産、出産後から訪問介護を利用開始、家族や訪問介護員の支援を受けて生活している中、来所された。
相談から請求までのサポート
障害者手帳を取得されたときに障害年金の案内があったそうで、障害年金についてお調べになっている中で当センターをお知りになり電話で問い合わせ、面談させていただきました。相談者様は社会に出るまで発達障害と診断されることはありませんでした。A精神科クリニックで受診状況等証明書を、C精神科クリニックで精神の障害用診断書をご記載いただきました。A精神科クリニックを終診してからCD精神科クリニックに受診するまで内科のクリニックにしか通院していませんでしたが、B内科医院でもうつ病の治療を行っていたことをしっかり申し立てることによって、病状に切れ目がなかったことを証明し、福祉サポートがあって生活が成り立っていることも申立書に反映し、申請しました。
結果
障害基礎年金2級の受給が決定し、お子様の加算がつき、年間約1,000,000円が支給されることになりました。
精神疾患で苦しんでおられる方の中には精神科やメンタルクリニックではなく別の科にかかっていることも少なくありません。また受診しておらず、通院歴が途切れておられる方もいらっしゃいます。そのような場合、いかにその症状が続いていたかを申し立てることが大切です。
初回は無料相談を行っております。お一人で悩まず、ぜひご相談ください。