相談者:女性(60代)/無職
傷病名:アルコール性認知症、アルコール依存症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:1,500,000円
相談時の相談者様の状況
高齢の母親と2人暮らしをしていた。以前から相当な酒飲みであり、しばしば泥酔して自らのコントロールを失うこともあった。次第に物忘れが激しくなり、約束事が守れず、すぐに苛立ち母親に暴力を振るうなどの様子が出現するようになった。母親が施設に転居したことをきっかけに、誰も家事や生活管理をしてくれなくなり生活が急激に荒れていった。心配した妹に連れられ通院したところ「アルコール依存症」と診断され治療を開始。しかし後日、妹が本人の家を訪ねたところ、糞尿だらけのゴミ屋敷の中で茫然とする本人の様子を発見。意識障害を始め、あらゆる能力低下が顕著に出現していた為「アルコール性認知症」と新たに診断された。独り暮らしが出来ない本人は施設に送られることになったが、施設の費用などを心配した妹が何か制度はないかと調べたところ、当センターの存在を知ることになり、今回の相談となりました。
相談から請求までのサポート
ご本人様の認知症が進み、もはや会話不可能な状態でした。しかし、遠方に住む妹様も状況を完全には把握されていなかった為、施設のソーシャルワーカー等に頼るしかありませんでした。社労士自らが親族、施設、医療機関など全ての人脈と直接連絡を取り合い、連携しながらどうにか申請を完了させました。周囲の方々のまとめ役を買って出ることで、ようやく申請まで漕ぎ着けられた事例でした。
結果
障害基礎年金2級が決定し、年間で78万円ほどの障害年金が受給できました。今回のように、事前情報が非常に乏しく、書類作成が進まないといった事例も有り得ます。しかし、専門家である社労士自らが自分の足で情報を収集してくれることによって、そこから話が一気に進むことだってあるのです。
本人と離れて住んでいたので、代わりに動いてくれる人がいて助かりましたと、妹様も一安心したご様子でした。