相談者:男性(40代)
傷病名:統合失調症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約1,600,000円
相談時の相談者様の状況
15年以上前から洗浄強迫・強迫行為・独語が出現するようになり、感情の波が激しくなった。奇怪な行動があったものの、相談者にも家族にも病識はなく病院を受診することはなかった。相談者の世話を担っていた同居の実母が1カ月近く入院したことをきっかけに、生活が崩壊し、このままではいけないという家族の思いで、約10年前に実母に連れられA精神科病院を受診、定期的に受診するようになった。「統合失調症」と診断されたが自身に病識はなく、しかし独語だけでなく空笑も出現、家族ですら相談者を不気味がるようになり、家族以外との対人関係を築くことは不可能な状態だった。家族の知人の計らいで仕事をさせてもらえていたものの、実際は職場の清掃くらいの簡単で責任のない作業のみしかこなせていなかった。独語・空笑も依然としてあり、妄想を事実と思い込み、事実と反することを家族に伝える等、家族も自身の言動に振り回されていた(障害認定日頃、およそ9年前)。病識が乏しく、通院の意味を理解できていないため初診から約7年後に自己判断で通院が途絶える。しかし症状は残存した状態が続いた。終診からおよそ5年後にA精神科病院を再受診、治療を再開したものの症状は継続。身内に近しい人物が急逝し、ショックのためか、強迫行為が悪化している。治療を継続しても病識は乏しく拒薬し、家族ですら自身が何を言っているのか理解できない中で家族は相談者を支え、別居する実姉が来所された。
相談から請求までのサポート
相談者様の実姉様(別居)から相談のお電話をいただき、面談させていただきました。相談者様は病識がないため、実姉様から現状をお伝えいただき、A精神科病院で障害認定日頃と現在の症状を記載いただいた診断書2枚をご記載いただき、遡及請求を行いました。
結果
障害基礎年金2級が決まり、年間約780,000円が支給されることになりました。また遡及分として約4,000,000円が一括で支給されました。相談者様は障害認定日がおよそ9年前であり、遡及請求を行う場合はそのときの状態をご記載いただいた診断書を提出する必要があります。相談者様は障害認定日頃の診断書を手に入れることができましたが、障害年金は5年時効のため、約4年分は時効によって消滅してしまっていました。障害年金は遡及請求ができます。しかし5年以上前に障害認定日がある場合、時効により権利がどんどん消滅してしまいます。初回は無料でご相談をお受けしております。お気軽にご相談ください。