相談者:男性(20代)
傷病名:自閉症スペクトラム・軽度知的障害
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
支給月から更新月までの総支給額:約1,000,000円
相談時の相談者様の状況
帝王切開の末に仮死状態で誕生した。病院からはなんの説明もなく母子手帳にも特記されることはなく、2週間後に退院。つかまり立ちや歩き出しが遅く、発語もかなり遅かった。年中から保育園に入園したが、発声が不明瞭で周囲は聞取りができなかった。集団行動が苦手でワンテンポ遅いものの、集団検診では異常なしと言われていた。小学校入学にあたって不安になった両親が教育委員会に相談するも経過観察で普通級に入学。学力が低く、忘れ物が多く、整理整頓も苦手だったため、家庭訪問の度に教師に発達の相談をしても大丈夫と言われ続けていた。高学年になるにつれイジメに発展したり、環境の変化に戸惑いトラブルを起こすことが増えた。中学も普通級に進学したものの登校を渋り、親には学校に行くふりをして休んだりしていた。推薦で高校に進学し、気の合う仲間が多かったため劣等感を感じることなく楽しんで通学することができた。卒業後製造業に正社員として働くことになったが、単純作業をしてもミスが多く、上司に心ないことを言われ、さらにミスが増えた。被害妄想が強くなり、奇声をあげ家で暴れるようになった。両親に連れられ、精神科病院を受診し検査の結果、「自閉症スペクトラム・軽度知的障害」と診断された。仕事面では新しいことを覚えることができず、ミスが多いため上司に叱責されストレスが溜まり、日常生活でも独語や奇声が激しくなり、物にあたり散らすようになった。仕事を辞め自宅にひきこもるようになり、自身の症状を受け入れられず、希死念慮が出現していた。両親が悲観し、当センターに相談にいらした。
相談から請求までのサポート
お父様が当センターに電話くださり面談させていただきました。初診で病院に行ったのみでその後受診しておらず、服薬や治療をしていなかったため、相談者様が障害年金を受給該当者かどうか気にされていました。お仕事をなさっていたタイミングで「自閉症スペクトラム・軽度知的障害」と診断されていたため、障害厚生年金受給の可能性があることを伝え、その後、ドクターに障害年金受給に必要な診断書を書いてもらえるか訊いていただき、可能とのことだったので申請代行させていただきました。
結果
障害厚生年金3級の受給が決定し、年間約600,000円もの年金が支給されることになりました。相談者様に限らず、大人になってからご自身が知的障害や発達障害であったとわかるケースがあります。ドクターが協力的である場合、障害年金の受給申請を行うことができます。しかし大人になってから診断されるケースでは、苦労しながらも生活できていたため、いかにそれまで苦労してきたかということを診断書や病歴申立書に反映し、審査員に訴えなければいけません。初回は無料で面談を行っていますので、お一人で悩まず、ぜひご相談ください。