相談者:男性(40代)
傷病名:左副鼻腔癌・皮質盲
決定した年金種類と等級:障害共済年金1級
支給月から更新月までの総支給額:約4,300,000円
相談時の相談者様の状況
部屋でテレビを観ていたら音が聴こえにくくなっているのを感じ、鼻詰まりがひどくいつまで経っても良くならなかった。他に体調不良はなく、そのうち治るだろうという認識だったがますます聴こえづらくなり、近所の耳鼻咽喉科を受診。詳しく検査をすると「副鼻腔腫瘍」があると診断され、総合病院を紹介された。しかしその診断が受け入れられず楽観視し、受診することはなかった。数カ月後に別の耳鼻咽喉科を受診するも同様の診断をされ、精密検査の結果「副鼻腔癌」と確定した。総合病院を紹介され受診、手術は不可能な状態で、放射線治療や抗癌剤治療を提示されたが、治療中断を選択し自己判断で通院中断。ふらつきや倦怠感はあったものの普段通り仕事をこなしていたが、ある日鼻血が止まらなくなった。そのことに恐怖し、別の病院を受診したが、今までの病院と似たような説明をされ、何か所か病院を回り、通院を自己中断。徐々に体調不良に陥る頻度が多くなり、仕事を休む日が増えていった。今までの病院と同じような治療方針を提示され受け入れられず、食事療法などに努めるにとどめ、通院中断。自宅療養しながら出勤していたが、休みがちで出勤できても途中で気分が悪くなることが多く、出勤状況は安定しなかった。そんな中、急激に視力が低下し、休職状態となった。2カ月ほどで両目とも見えなくなってしまい、総合病院の眼科を受診。検査の結果、癌が肥大化し目の神経に影響を与えた結果の全盲状態で「皮質盲」であることがわかった。体重は10㎏以上減少した。嗅覚や味覚も大幅に低下し、日に日に様々な機能が失われていき、自分が自分でなくなってしまうような感覚に恐怖しながら闘病生活を送っていた。
相談から請求までのサポート
病院の相談員様からの紹介で奥様とやりとりをさせていただきました。闘病生活を送るご主人様を支えながら、学生であるお子様たちを抱え途方に暮れておられました。奥様にお話を伺い、相談者様は全盲状態であったことから、癌患者様によく用いる「血液・造血器・その他の障害用」の診断書ではなく、1級受給の可能性が高い「目の障害用」の診断書をドクターに記入いただき、申請させていただきました。
結果
障害共済年金1級が決定し、奥様とお子様の加算を含め年間約2,100,000円もの年金が支給されることになりました。このケースでは病院の相談員様が受給できる可能性があることを奥様に伝えてくださいましたが、病院関係者様は障害年金のプロではないため、複雑化した障害年金の概要を正確に把握し、当事者様が該当ケースかどうかを見極めてお伝えできる方は残念ながら多くありません。また法律上、代行業務ができるのは社会保険労務士登録を行った者のみです。初回無料で面談を行っているため、お気軽にお問合せください。