相談者:女性(30代)
傷病名:うつ病・広汎性発達障害
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約1,230,000円
相談時の相談者様の状況
出生時から言葉・学習の遅れや身体能力、コミュニケーション能力の遅れがあり、他人から指摘される事はあったが病院に行く事はなく小中高と普通学級だった。大学は周りと打ち解けることができずすぐに退学した。パートタイマーで単純作業に従事するも周りとなじむことができず職を転々とした。そんな生活が続き、自己嫌悪の末、市販薬を大量服用し入院することが数回あった。仕事は転々としながらも続けていたが、仕事中眩暈が頻繁に起こるようになり、上司の指示を完全に忘れる事が何度もあり(注意欠陥)、仕事のスピードについていけず(遂行機能障害)、限定された仕事しかできなかった。悩みが大きくなり、婦人科を受診、眩暈を訴えたが月経痛もひどかった為「月経前症候群・月経困難症」と診断され薬を処方してもらった。その後内科を受診、「自律神経からくる眩暈」と診断され、薬物療法を受けたが効果はなかった。ふさぎ込むことが増え、精神科を初めて受診し「広汎性発達障害・心気障害」と診断され月に1回受診し治療を行った。しかし仕事中に眩暈で座り込む事が多くなり、ひどい時は倒れ、その度に休職を繰返すことになった。体調がよくならなかったためそのまま退職。その後も就労を試みたが、働く事ができない自分に絶望し自殺企図していたときに警察に保護された。その後、B型就労施設で内職・昼食作り・音楽活動等の訓練を受けるがコミュニケーションの取り方がわからず悩み、内職訓練中は何度も指導員に確認をとりながらでしか作業を進める事ができない。常に自分に自信が持てないので何かあると自分が原因ではないかと思ってしまう。対人ストレスが増幅すると心のコントロールが出来なくなり、希死念慮してしまう為、不安状態にならぬよう常に家族からの見守りが必要であり、家族の支援・援助が無いと生活できない毎日が続いている。
相談から請求までのサポート
ご本人が当センターをインターネットで検索され、電話で問い合わせをいただきました。傷病名は「うつ病・広汎性発達障害」でしたが、うつ状態からくる体調不良で婦人科を受診されていたため、初診日の証明は婦人科でとらせていただきました。また就労支援を受けておられ、ドクターに就労支援施設での様子も診断書に書き込んでもらいました。
結果
障害厚生年金2級が決定し、年間約約1,230,000円もの年金が支給されることになりました。
精神疾患からくる体調不良を別疾患と考え、内科・精神科以外の病院を受診される方も少なくありません。その場合、ご本人様だけでなくドクターも戸惑うことがあります。ご本人様にもドクターにも納得いただける形で説明させていただきながら話を進めさせていただきます。
初診日がわからなくなってしまっている場合も聞き取りを行い、ご説明させていただきます。無料相談を行っておりますので、お気軽にご相談ください。