相談者:男性(20代)
傷病名:二分脊椎
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約3,200,000円
相談時の相談者様の状況
出生時に腰のあたりに3㎝程度の水の入った袋のようなものが見受けられ、近くのA小児科医院で「髄膜瘤」と診断された。B総合病院へ救急搬送、「脊髄髄膜瘤(二分脊椎症)」と診断され、ドクターより下肢麻痺、発達遅滞、膀胱・直腸麻痺、排泄障害が出現する可能性が高いと告げられた。出生1日後に二分脊椎修復手術を受け、留置カテーテル導尿を開始。水頭症も出現し処置を行った。退院後は母親が4時間おきに導尿を行った。B総合病院では脳神経外科、C総合病院では泌尿器科、D総合病院では整形外科でフォローを行い、3才頃にようやく歩行ができるようになった。幼稚園でも易特別支援児として受け入れられ、車椅子で送迎された。施設内ではハイハイ・伝い歩きで移動を行い、指導教諭が自己導尿を手伝っていた。小中と特別支援学級に在籍、車椅子・下肢装具と杖で移動を行い、養護教諭に自己導尿を手伝ってもらった。中学の頃に1人で自己導尿ができるようになった。高校では下肢装具と杖で移動を行っていた。高校を卒業するまで幾度となく手術を受け、高校卒業後は学校紹介の事務職(障害者雇用)で就労を開始。近距離は下肢装・杖で移動し、中距離からは車椅子を利用した。歩行困難、排泄障害、感覚鈍麻を抱え、B・C・D総合病院への通院を継続しながら就労される中で来所された。
相談から請求までのサポート
電話で問い合わせいただき、来所いただきました。A小児科医院ではカルテが破棄されていたためB総合病院にて初診証明をお願いしました。歩行の困難さが障害年金の受給レベルであると考え、整形外科で受診しているD総合病院に診断書を依頼、排泄障害や感覚鈍麻についても記載いただき、より相談者様の症状を表した診断書を作成いただきました。
結果
障害基礎年金2級が決定し年間約800,000円が支給されることになりました。
二分脊椎のようないろいろな症状が出ている場合でも既存の診断書で症状を表していく必要があります。『肢体の診断書』の場合、脳疾患での肢体不自由や人工物置換を表すことは容易ですが、二分脊椎をはじめとする難病での肢体不自由さを表さなければならない状況下では主治医先生も頭を抱えてしまうことも多く、必要に応じて、当センターでは記載例をご覧いただく、僭越ながら記載方法をアドバイスする等の関わりをさせていただいております。また先天性疾患の場合、生まれたときを初診として病歴就労状況等申立書を作成する必要があり、ご相談者様やご家族様から詳しい聞き取りをさせていただき、当センターでまとめさせていただきます。
初回は無料で行っていますので、ぜひご相談ください。