相談者:男性(60代)
傷病名:短腸症候群
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約7,200,000円
相談時の相談者様の状況
心窩部に激しい痛みが出現、冷や汗が止まらなくなった。鎮痛剤を服薬したが痛みはひかず同日A総合病院を緊急受診した。血圧が200を超え即日入院。翌日の検査で「急性上腸管膜動脈閉塞症」と診断され、専門医がいるB総合病院を紹介され転院となった。B総合病院での検査の結果、「上腸管膜症候群」と診断され緊急手術となった。小腸・大腸の壊死部分を切除し経過観察となったが、経過観察中に再び腹痛が出現、再手術で結果的に大部分の腸を切除することとなった。必要な栄養分を吸収できず点滴で栄養を補う生活となった。退院後も食事の工夫や点滴でのフォローが必要となった。職場の理解が厚く、短時間勤務での復職を果たし、休み休みながら就労を行った。しかし数ヶ月で欠勤も増えていった。体調不良が重なる日々が続いている中での定期受診の際、腎機能の異常も指摘され、「慢性腎不全」と診断された。埋込型のCVポートの留置が必要と告げられ、入院、留置術を行った。主治医先生からはいつ死んでもおかしくない状態であると告げられるほどの症状だった。退職となり、自宅での点滴施行を条件に退院、訪問看護を利用し自宅で点滴治療を受けながら療養を続けた。しかし退院半月後に排尿障害と尿の異常が出現、「慢性腎不全の急性憎悪」と診断され即日入院となった。緊急透析を行い、今後のためにシャント造設、退院となった。ADLが著しく低下している中で、病院の相談員が当センターを紹介、妻が来所された。
相談から請求までのサポート
当センターが実施する勉強会にご参加いただいた相談員様が、相談者様に障害年金が受給できる可能性があること、当センターに相談してみたらどうかと提案してくださり、奥様が電話で問い合わせ、面談となりました。障害認定日の症状を記載いただいた診断書を取得し、認定日申請を行いました。
結果
障害厚生年金2級が決定し、奥様の加算がつき、年間約1,800,000円が支給されることになりました。
相談者様はA総合病院の受診日から1年半経った日が本来の障害認定日ですが、透析を受けておられ、透析開始日から3ヶ月経過した日が本来の障害認定日より早かったため、透析開始3ヶ月後が障害認定日となりました。より早い時期に認定日を迎えるということは、すなわちより長い期間受給でき、結果的に受給できる金額が増えます。初診から透析開始の3ヶ月後が本来の認定日より事後となる場合は、初診1年半後の期間が受給基準である場合を除いて事後重症請求となりますので、透析開始後すぐに申請していただくほうが受給期間をより長くすることができ、結果的に支給額が多くなります。
初回は無料で行っていますので、ぜひご相談ください。