相談者:女性30代
傷病名:劇症型糖尿病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
支給月から更新月までの総支給額:約600,000円
相談時の相談者様の状況
コンビニエンスストアの店長をしており一人暮らしをしていました。数日前より倦怠感があったため、自宅近くの病院を受診し点滴を受けました。その夜、仕事があったが無断欠勤をしたため、同僚が自宅を訪問してくれ、意識不明状態で倒れているのを発見されました。そしてA病院へ救急搬送され、糖尿病性ケトアシドーシスの為、緊急入院となりました。精密検査の結果、インスリンがほぼ分泌されていない事が分かり、劇症1型糖尿病と診断され、インスリン注射を1日4回行う事になりました。治療中に足関節拘縮、腓骨神経麻痺が現れ糖尿病と併せてリハビリが出来るB病院へ転院しました。転院した当時は車椅子を利用し、両手の握力もなく字も書けない状態でしたが、強化インスリン療法を受けながら訓練を受け、自己注射できるようになりました。退院後は実家に戻り、復職に向けて体調管理を行いました。その後、会社での配置転換があり店長から事務職になりましたが、仕事中も低血糖状態に陥らないように補食を持ち歩いています。周囲からの理解もありなんとか仕事をしていますが、通勤時は必ず座って通勤し、土日は寝込んでしまう事が多いです。日常生活にも制限があり、常に血糖値を意識した生活のためストレスを感じています。職場近くのC病院に転院時、Cペプチド値は0.1未満で膵臓からほぼインスリンが分泌されておらず、回復することがない為、生涯インスリン投与は必要であると医師かから告げられました。このままの状態であると将来的に3大合併症を引き起こす可能性が高いことから、今後のことを考えると不安になり、お父様が当センターにご相談にこられました。
相談から請求までのサポート
来所が難しい相談者様に代わりお父様が相談に来られました。お父様はご自身で障害年金についてお調べになっており、診断書などの資料をご用意してくださっていました。当センターでは情報だけをお知りになりたいということでしたので、アドバイスのみで終了いたしました。しかしながら、数週間後にお父様から連絡があり、やはりご自身での申立ては難しいと思われたため、当センターにご依頼いただくことになりました。
ポイントは近くの病院が初診日であったことを証明すること。又糖尿病の認定要件、90日以上インシュリン治療を受け、Cペプチド値も認定日から0.3未満であることを立証することでした。
結果
障害厚生年金3級の受給が決定し、年間約600,000円が支給されました。また、遡及請求もでき、約1,000,000円の一時金が支給されました。