相談者:女性(40歳代)
傷病名:化学物質過敏症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金1級
支給月から更新月までの総支給額:約300万円(年額178万円/内加算額46万円)
相談時の相談者様の状況
2人のお子様を抱え育児の大変な中、事務の仕事をしていました。職場の合成洗剤などに反応し、動悸めまい、息切れなどの不定愁訴が出現しました。その後手足のしびれや脱力感による歩行困難や食欲低下などの症状が続き、かかりつけ医より、総合病院を紹介されました。
外出が全くできない状況となり、休職ののち退職となり、ご主人様が当事務所までお越しいただき、障害年金の相談となりました。
相談から請求までのサポート
化学物質過敏症は、申請事例の少ない障害年金受給の難しい病気になりますので慎重に診断書を入手する必要があります。診断書の内容が重要視されるため、「身のまわりのことができず、常の介助を必要とし、終日臥床を強いられ、活動範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの」という状態を、直接ドクターと話し合い、生活環境内の化学物質によって、動けなくなるほどの筋肉痛や脱力感、頭痛、易疲労、嘔吐、呼吸困難、動悸、視力低下、湿疹などの多様な症状が出現するために、日常生活は全介助状態になっていることを、補助文面で伝え、症状を総合的に細かく診断書に記載していただきました。
又、総合的な症状を記載して病歴就労状況等申立書の作成をさせていただきました。
結果
障害年金1級の受給が決定し、約300万円の受給が決定しました。
障害認定日まで、遡った請求になる場合は当時の生計維持状態を確認するために、書類が多数必要となります。障害を持ったご本人が揃えられるには、かなりの負担が生じます。又ご主人様も仕事があり、受給要件が整った書類の作成収集は非常に困難であり、必要書類の確認と取得に関するいち早いサポートが重要であると感じました。