相談者:男性(20代)
傷病名:自閉スペクトラム障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約1,600,000円
相談時の相談者様の状況
妊娠・出生時は異常なかったものの、1歳半健診で発育の遅れを指摘され療育施設に1年ほど通った。3歳から幼稚園に通い出したものの反応が薄く、園職員から耳の検査を勧められ実施するも異常はなかった。園で問題行動が多発し、年中の頃から園職員に勧められ週1回療育施設に通った。年長の頃、A小児診療所を受診、「精神遅滞」と診断された。市立小学校(普通学級)に進学したものの、登校を拒否し、問題行動が多発した。途中から加配の教師がついたものの、校長から支援学校への転校を勧められ、高学年で転校。A小児診療所を終診。支援学校ではこだわりの強さから行動をおこすまでに時間がかかり、声かけに工夫が必要で、言葉も不明瞭だった。B総合病院を受診、「自閉スペクトラム障害」と診断され、福祉サービスを利用するようになった。支援学校小学部を卒業、中学部に進学した。福祉サービスを利用することはなく、登校を渋ることもあり昼夜逆転の生活を送っていた。中学部を卒業、高等部に進学、精神保健福祉手帳を取得、福祉サービスで短期入所の利用を開始し、グループホームに入所する練習を始めた。高等部を卒業、卒業と同時にグループホームに入所し就労移行訓練を受けながら生活しているが入居者とのトラブルが絶えない。20歳の誕生日の3カ月前に母親が来所した。
相談から請求までのサポート
知的障害で検索していた際に障害年金の存在や当センターをお知りになり電話で問い合わせ、お母様のみ来所され面談させていただきました。相談者様は「精神遅滞」で幼い頃療育手帳を取得されていたものの、現在は更新されておらず、WAIS-Ⅲの結果も境界域で療育手帳の取得は現実的ではありませんでした。すでに精神保健福祉手帳を取得されていたため、B総合病院で「自閉スペクトラム障害」の診断名での診断書に知的障害の項目もチェックを入れていただき、相談者様の状態をよりしっかり表した診断書に仕上げていただきました。A小児診療所で受診状況等証明書をご記載いただき、出生から現在までの生活のしづらさや困難さを病歴就労状況等申立書に反映し、障害認定日である20歳の誕生月に申請いたしました。
結果
障害基礎年金2級の受給が決定し、年間約780,000円が支給されることになりました。
発達障害のみの診断名で申請を行うと、3級相等若しくは不支給となることが多くあります。障害基礎年金での請求になると2級以上に該当する必要があり、申請をより慎重に行わなければなりません。当センターは経験・ノウハウ・テクニックを用い、受給に繋がるよう最大限のサポートをさせていただいております。お一人で悩まずぜひご相談ください。