相談者:男性(50代)
傷病名:中等度知的障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約1,600,000円
相談時の相談者様の状況
出生時に異常なし、おとなしい子であったが大きなトラブルを感じることはなかった。小学校(普通学級)入学してすぐにトラックと衝突、足が開放骨折し、1ヶ月意識不明、入院は1年間と大事故であった。退院後は1学年下の学年と授業をともにするも勉強がまったくついていけなくなった。特別支援学級に籍を移し勉学に励むも、小中とまったく勉強できなかった。コミュニケーションもとりづらくイジメの標的となることが多かった。高校は普通学級で学んだ。小中高と事故で負傷した足の手術を繰り返していた。卒業後は家業を手伝うも廃業、障害者雇用(足)にて工場勤務を行うも何度教えられても覚えられず、職場で暴力を受けることもあった。精神的に追い詰められ、ひきこもり期間と就労期間を繰り返すようになり職場に定着できなかった。いつしか気分の高低差が大きく家で暴れるようになっていた。自身が50代になって療育手帳(B1)を取得、身体障害+知的障害と提示し障害を周知してもらい就労することができるようになった。生活面を支えてくれていた母が他界、生活が成り立たなくなり、実姉が生活面のサポートにするようになった。姉に連れられA総合病院を受診、発達検査の結果「中等度知的障害」と診断された。日常生活に支障が大きく出ている中、姉が生活を支え、姉に当センターを訪問するよう指示され、来所された。
相談から請求までのサポート
お姉様に当センターに行ってくるよう指示されたとのことで相談者様お一人で来所されました。相談者様へ説明をさせていただく中で申請手続きへの不安感を漏らされていたため、相談者様に了解をいただき、お姉様とも電話でやりとりをさせていただきました。お姉様にも相談者様のサポートに加わっていただきながら申請を進めさせていただきました。
結果
障害基礎年金2級が決定し、年間約800,000円が支給されることになりました。
成人してからご自身の生きづらさの原因が知的障害由来のものであると気づかれたケースでは、幼少期には配慮してもらえていないことも多く、それ故にとても辛い経験をされてきたことも多いかと思います。知的障害・発達障害で障害年金の申請をされる場合、出生時から現在までの生きづらさや配慮内容を申し立てる必要がございます。配慮がなかった場合、それによってどのような状態に陥っていたかを伝えていくことも有効です。
当センターで申請のお手伝いをさせていただく場合も、状況や必要に応じて親族様や友人様、支援者様等にも協力いただきながら申請を進めさせていただきます。
初回は無料で行っていますので、ぜひご相談ください。