相談者:女性(40代)
傷病名:統合失調症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約1,600,000円
相談時の相談者様の状況
中学生のときイジメに遭い、高校に進学しても通学できずに退学。友人がおらず、唯一心を許せていた親戚が亡くなり、精神的に不安定になった。当時読んでいた本に影響を受けたであろう幻聴が出現し、自身もそれに応える形で叫んでいたら警察に保護された。保護されることが増えたが、包丁を持って交番を訪問したことを機に身柄を保護され、A精神科病院を緊急受診、応急入院となった。「統合失調症」と診断され入院。薬を調節し、多動・幻聴が落ち着いたため退院。退院後は月1回通院し治療を継続したが宗教にのめりこみ治療を中断。徐々に幻聴がひどくなり、病識はあるものの、宗教頼みとなっているため自力でコントロールしようとした。あるとき、人ごみのなかで幻聴に応える形で叫んでいたところを警察に保護されB精神科病院に移送、「統合失調症」と診断され医療保護入院、閉鎖病棟で入院生活を送った。薬を調節し、多動・幻聴が落ち着いたため退院。B精神科病院の系列であるCメンタルクリニックに転院し、1カ月に1回通院し、治療を継続。この頃には幻聴・妄想とうまく付き合えるようになり、保護されるようなことはなくなっていた。D総合病院に転院、1カ月に1回通院を行った。就労支援施設へ繋がり体調に考慮してもらいながら働きはじめたところで来所された。
相談から請求までのサポート
福祉施設の職員に障害年金の話と当センターの存在をお聞きになり、電話で問い合わせ、面談させていただきました。障害認定日頃は宗教頼みとなり通院していなかったため、現症日のみの請求となりました。申請時には症状とうまく付き合いながら闘病されていたため、D総合病院のドクターは相談者様を比較的軽度な統合失調症患者と捉えていました。相談者様の病歴や現在の生活のしづらさを改めてお伝えすることによって、相談者様の症状をしっかり反映した診断書に仕上げていただきました。現在の生活のしづらさはもちろん、症状が引き起こした過去の出来事を丁寧に病歴申立書にまとめ、申請いたしました。
結果
障害基礎年金2級の受給が決定し、年間約780,000円が支給されることになりました。
現在は症状とうまく付き合えており過去よりもコントロールできている場合でも受給できることがあります。
初回は無料で面談を行っています。面談では年金加入履歴や症状から相談者様が障害年金受給に該当するかどうか、また何級相当でどの程度の金額が受給される可能性があるかをお話させていただきます。お一人で悩まずぜひご相談ください。