相談者:男性(40代)
傷病名:統合失調症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの総支給額:約2,000,000円
相談時の相談者様の状況
夜勤や残業等で寝不足が続いた。自身の態度が周りにどう評価されているのか気に病むようになった。A精神科医院を受診、「対人恐怖症の疑い」と診断され、カウンセリングを実施している病院としてB診療所を紹介された。B診療所を受診、「抑うつ状態」と診断され治療を開始した。その頃には幻聴が出現し、幻聴による命令を実行、その結果同僚と距離ができるようになってしまった。別持病で1週間入院、院内では幻聴や妄想に支配され、退院後も症状は続いた。主治医先生から休職するよう勧められたが、職場に症状を伏せていたため休職せず、有休で療養を行った。職場復帰しても同僚とはうまくいかず、トラブルの責任を押しつけられ左遷させられた。幻聴による「病院に行くな」の命令に従い治療を中断、幻聴の命令により長年勤めていた会社を退職した。Cクリニックを受診してみたものの、ドクターに妄想を抱き、定着することはなかった。B診療所に戻り定期的に受診しながら職業訓練校に通い、再就職した。B診療所で寛解と告げられ、治療を終了、仕事に専念した。仕事柄、不規則な生活リズムとなり、睡眠のコントロールができなくなり、D精神科病院を不眠を主訴に受診したが、幻覚・妄想も強まり、退職、断薬を試みるため自己中断となった。医療機関に繋がることはなく、貯金を使って放浪、妄想によりトラブルで警察沙汰となり、E精神科病院へ医療保護入院となった。「統合失調症」と診断され、長年信じていたものは幻覚や妄想だったと気づき、病識が育っていった。退院後もE精神科病院で治療を継続しながら、主治医先生と相談し、自身の疾患と向き合うため前向きに過ごされていた。少しでも次のステップに繋げるために自身の環境を整えようと考え、その1つに障害年金の受給を検討し来所した。
相談から請求までのサポート
相談者様はご自身で障害年金の請求手続きを進めており、A精神科医院・B診療所の受診状況等証明書、E精神科病院の現症日診断書をお持ちでした。しかし自身にとても厳しく、診断書内容と自身の考える病状に大きな解離が生じていました。細かくお聴き取りを行い、病歴就労状況等申立書には実際に起こった数々のエピソードをしっかり盛り込んだ内容に仕上げ、提出致しました。
結果
障害厚生年金2級が決定し年間約1,000,000円が支給されることになりました。
障害年金は書面審査です。どんなに主治医先生が診断書に症状を反映してくださっていても、病歴就労状況申立書に反映されていない場合、不支給となります。どんなにしんどくても診断書や病歴就労等申立書が内容をともなっていない場合も、審査員に口頭で訴えることはできず、すべては提出書類で決まります。より有利な形での障害年金請求を目指しております。
初回は無料で行っていますので、ぜひご相談ください。